お問合せ

03-6756-0100

営業時間 10:00〜18:00(火水祝定休)

  1. R100 TOKYO
  2. Curiosity
  3. 人生を愉しむ
  4. 中国の古い青銅の仏像。
Curiosity| 人生を豊かにするモノやコトを紹介するウェブマガジン。
中国の古い青銅の仏像。
山本憲資の「今、手元に置きたいアート」

中国の古い青銅の仏像。

山本憲資が、自身でリアルに購入した、今注目のアーティストの旬なアート作品を紹介。
今回は現代アートではなく、中国古玩。

この数年、日本でもギャラリーやアートフェア、アートイベントの数も増え、アートに接する機会が増えたという人も少なくない。それに伴い、自宅にもアートを飾りたい、手元に置きたいというニーズも着実に増え、日本のコンテンポラリーアートのマーケットも年々順調に拡大している。
現代アート好きとして知られる、スマホ収納サービスのサマリーポケットを展開するスタートアップ『Sumally (サマリー)』のFounder&CEOの山本憲資(けんすけ)氏も例外ではなく、昨年夏に軽井沢に拠点を移してから作品を購入する機会が増えてきたという。購入しているものは、数万〜数十万円以内のサラリーマンでも手の届く価格帯のものも多く、今後もコンスタントに買い続けたいと話す。本連載では、山本氏が購入した”手の届く”アートとアーティストとのストーリーを自身が綴っていく。第15回の今回は、中国の古い青銅の仏像を紹介。

Text by Kensuke Yamamoto

手頃なサイズ感の青銅の仏像。

第15回の今回紹介するのは、中国で昔に作られた青銅の仏像です。いつの時代のものかもわからないのですが、高さ15cm程度という手頃なサイズ感、時を経てよりそぎ落とされた分なのか悟り感が増したような仏様の表情、光背のくすみ具合といい、自分好みの仏様が某オークションに出品されており、手の届く価格だったこともあり思い切って先日購入してみたものです。

下に引いている古い朱色の木は京都の骨董店の大吉が催事で出品していたものを5、6年ほど前に購入したもので、少し古いものや陶器を飾るときの台座としてこちらも活躍しています。

青銅の青と朱のコントラストもお気に入り。

僕は無宗教気味でありつつ、神様仏様は割と信じていて寺社仏閣巡りも好きなので、まぁ強いていうなら仏教徒ともいえるのでしょうが、仏像の持つ独特の存在感には思い入れもあります。

仏教美術と杉本博司

また仏像をはじめとして、コレクションされている仏教美術も作品とともに展示されることも多い杉本博司さんの展覧会を20年近く見続けているので、そこからの影響というのも無意識的にありそうですが、現代美術とともに仏教美術の奥深さの魅力に惹かれているところがあります。と言っても骨董に関しては言わずもがなの本当にド素人で、まったく知識がなく完全にフィーリングの世界で、杉本博司さんが内装を設計したロンドンギャラリーなどで本物を眺めてはうっとりしたりはあれど、専門的なことはなにひとつ分からず…。

年明けに、春日大社の国宝殿で開催中の『杉本博司ー春日神霊の御生』展を見てきたのですが、杉本さんのある種集大成ともいえる、古美術のコレクションと作品が見事に調和している展示で、こちらも楽しめました。

復元された鼉太鼓の前に設置された杉本博司の光学硝子五輪塔。

軽井沢の庭にも古い仏像を。

あと、軽井沢にある僕の小屋の庭には、杉本さんの作品のモチーフとしても頻出している五輪塔を抱えた古い仏像を置いています。こちらも某オークションで購入したもので、梵字(サンスクリット文字)で「アーンク」という「第一のもの」という意味の文字が刻まれていて、大日如来という一番の仏様だろうというところまでは分かったのですが、それ以上の委細は不明です。でも、なんだかご利益もありそうで、いいのですよね。雪景色にも馴染んでいます。

雪に馴染んだ我が家の仏様。

人生はまだまだ長いので、少しは骨董のことも勉強できたらなと思いつつ、こうやって感覚だけで古いものを手に入れていくのもまた悪くもないなと思っている41歳の冬です。2023年はじめての記事は執筆が少し遅れて2月になってしまいましたが、古いものから新しいものまで少しずつ今年も手元に増やしていこうと思っています。

Information

春日大社国宝殿 特別展
『杉本博司─春日神霊の御生(みあれ) 御蓋山そして江之浦』

〜2023年3月13日(月)
春日大社 国宝殿
奈良県奈良市春日野町160
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
拝観料:一般 1,000円、高校・大学生 600円、小・中学生 400円、団体一般 800円
▶︎https://www.kasugataisha.or.jp/museum_exhibitions/11762/

profile

山本 憲資

1981年生まれ、神戸出身。広告代理店、雑誌編集者を経て、Sumallyを設立。スマホ収納サービス『サマリーポケット』も好評を博している。アート以外にも、音楽、食、舞台、などへの興味が強く、週末には何かしらのインプットを求めて各地を飛び回る日々。「ビジネスにおいて最も重要なものは解像度であり、高解像度なインプットこそ、高解像度なアウトプットを生む」ということを信じて人生を過ごす。

サマリーポケット
▶︎https://pocket.sumally.com/

R100 TOKYO THE CLUBに会員登録
THE CLUB

R100 TOKYO THE CLUB

厳選された情報を会員様のみに配信

THE CLUB(入会費・年会費無料)

自社分譲物件をはじめ厳選された100㎡超の物件情報や、先行案内会、イベントご招待など、会員様限定でお届けします。

人生を豊かにするモノやコトを紹介するウェブマガジン。