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光と緑、暮らしのゆとりを楽しむ住まい
豊かな暮らしを訪ねて

光と緑、暮らしのゆとりを楽しむ住まい

時間をかけた住まい探しの先で見つけた、夫婦のこれからに寄り添っていく空間

R100 tokyo 物件に暮らすオーナー家族がどのように現在の住まいと出合い、どのような暮らしをしているのかをリポートする連載「豊かな暮らしを訪ねて」。今回登場してくださったのは、新居にR100 tokyo のリノベーション済みマンションを選んだKさんご夫妻。都内の利便性を保ちながら、広い空と豊かな緑に恵まれた浜田山に移り住み、夫婦のこれからの暮らしを少しずつ育んでいる。新たな住まいで見つけた暮らしの豊かさについて話を聞いた。

Text by Yasuko Murata
Photographs by Takuya Furusue

長く暮らした麻布を離れる決断が、住み替えのスタートに

Kさんご夫妻が、長年暮らしていたのは、ご主人の父方の家族が代々住んできた麻布の戸建てだった。約35年前、父親のリタイアを機に、鉄筋コンクリート造の3世帯住宅を新築。親世帯、弟世帯と共に、Kさんご夫妻と2人のお子さんが生活していた。

かつての麻布周辺には下町らしい雰囲気が残り、昔ながらの住宅地が広がっていた。しかし、麻布十番駅や六本木ヒルズ、さらに麻布台ヒルズが誕生し、街の姿は大きく変化した。

「昔は東京湾の花火や東京タワーが見えたのですが、周囲に高層の建物が増え、少しずつ見えなくなっていきました。麻布台ヒルズができた頃には、ここはもう、私たちが暮らす場所ではないのかもしれないと思うようになりました」とKさんご夫妻は話す。

住み替えを具体的に考える契機となったのは、母親を見送ったことだった。広い家の管理や将来の相続を考え、元気に動けるうちに住まいを整理し、次の世代へ引き継ぎやすい状態にしておきたいと考えた。

ご夫妻が新しい住まいに求めた条件は、100㎡以上の面積とトイレが2つあること。公認会計士・税理士事務所を営む夫のワークスペースを設けるため、ある程度の広さがあり、都心からそれほど離れないことも希望していた。そして、豪華な設備や内装で仕上げられた新築マンションよりも、時間を重ねた建物ならではの落ち着きのある中古マンションに惹かれていたという。

「タワーマンションのような、きらびやかな空間は自分たちには合わないと思っていました。どちらかといえば、昔からあるヴィンテージマンションを、現代の暮らしに合うようにリノベーションした住まいに魅力を感じていました」とご主人は振り返る。

コンサルタントと対話を重ねて出合った浜田山の物件

R100 tokyo との最初の出合いは、2024年12月。販売中だった物件を見つけ、内覧に訪れたことがきっかけだった。内覧時の物件はまだ改装前で、完成した空間を見ることはできなかったものの、過去の施工事例のデザインに魅力を感じ、知識豊富で丁寧なコンサルタントの対応にも安心感を抱き、R100 tokyo で自分たちに合った住まいを探すことになった。

オープンサロンやリノベーション済み物件を見学するうちに、興味があったヴィンテージマンションのリノベ事例の魅力なども再確認し、理想の住まい像が少しずつ明確になっていったという。

「物件の見学を重ね、R100 tokyo の世界観やデザインが、自分たちの感性に合っていることを実感しました。しかし、内装が好みでも立地や価格が条件に合うとは限りません。すぐに決められない私たちに、コンサルタントが丁寧に寄り添ってくれたことで、焦らず納得いくまで探すことができて、ありがたかったです」とご主人。

奥さまの実家へのアクセスから、田園都市線沿線を希望し、桜新町や二子玉川など複数の物件に足を運んだ。その過程で、コンサルタントから、希望していた沿線からは外れるものの、予算や広さなどの条件を満たす住戸として紹介されたのが、浜田山にある落ち着いたたたずまいの低層マンションだった。

最初に見たのは、同じマンション内の別の住戸。内装や広さ、価格のバランスがよく、Kさんご夫妻は強く惹かれたものの、そのタイミングでは購入には踏み切れなかった。その住戸が売れた後、同じマンションで新たなリノベーションが進んでいることをコンサルタントから聞き、仕上がったらすぐに見せてほしいと希望した。そうして出合ったのが、現在暮らすこの住まいだった。

大きな窓からやわらかな自然光が入るリビングダイニング。ソファはこの空間に合わせて「MasterWal」でオーダー。

浜田山は想定外のエリアだったが、柏の宮公園や善福寺川沿いの豊かな緑、ファミリー層が多い閑静な街並みに触れ、暮らしのイメージが膨らんでいった。

「スーパーマーケットが複数あって、自転車で買い物をしやすいエリアがいいと思っていたので、浜田山はぴったりでした。実家へも車で移動すれば便利だとわかりました。子どもが元気に遊んでいる姿も多く見かけ、街がイキイキとしている印象もとてもいいなと感じました」と奥さまは話す。

柏の宮公園 写真:photolibrary
善福寺川緑地を流れる善福寺川 写真:photolibrary

販売物件を案内するだけでなく、コンサルタントがKさんご夫妻の条件やペースを理解し、選択肢やエリアを広げながら伴走した住まい探し。その積み重ねが、思いがけなかった浜田山というエリアの住まいにつながった。

明るさと回遊動線がもたらす、暮らしの余白

2026年5月に入居してから約3カ月。ご主人は「非日常が日常になってきた」と話す。大きな窓から光が差し込み、住まい全体は白を基調とした明るく開放的な空間で、長く暮らした麻布の家とは対照的だという。

「第一印象は、とても白くて明るい空間だと感じました。妻は廊下からリビングダイニング、キッチンにかけて使われている質感のあるグレーの壁やフローリングが、気に入ったようでした。先に見た同じマンションの別の住戸はもう少し落ち着いた色調だったので、私は少し明るすぎるのではとも思っていました。でも、暮らしているうちにすっかりなじみ、今ではこの明るさも含めて快適です。気分まで前向きになれるような気がします」

ダイニングに面するオープンなキッチン。ほどよい距離感と余白を感じさせる。
北向きに出窓がある寝室は落ち着いた光が入る。ベッドを2台並べても余裕がある広さ。壁に飾った絵画は、オーストラリアを旅行中に購入したもの。

周囲に高い建物がないため、窓の外には空が広がり、住まいの随所から周辺の緑を望むことができる。ご主人のワークスペースの2面の窓からも木々の姿が見え、視線が抜ける眺めのよさも、Kさんご夫妻のお気に入りだ。

「室内の建具や壁、天井のラインも、視線が自然に抜けるよう美しく整えられていると感じます。個室のドアを開けていることも多いのですが、ダイニングテーブルに座ると、通路を介してワークスペースの窓から屋外の緑が目に入り、心地よい開放感があります」(ご主人)

ご主人のワークスペース。仕事の合間には、デスクに配したオーディオで音楽を楽しむことも。
ワークスペースのドアを開けておけば、ダイニングや通路からも窓越しに緑が目に入る。

暮らし始めて気づいたのは、住まいの中央に水まわりを配置した回遊動線の快適さだ。玄関ホールからキッチンへ、リビングからトイレや寝室へと複数の動線があることが、暮らしやすさにつながっている。

「妻が家事やテレビに集中しているときは、邪魔をしないようにリビングを避けたり、大きな荷物を運ぶときには、扉の開閉が少ない動線を選んだり、状況に合わせてとても快適に移動できます。気分によって動線を選んだりすることもできる。生活の中にそのような余白があることが、ゆとりにつながっている気がします」(ご主人)

中心にキッチンを配し、周囲を回遊できるプラン。玄関ホールからキッチンに抜ける動線もある。ウサギモチーフの椅子は、子どもたちが幼少期に使っていたもの。
キッチンを囲む壁は質感のあるグレーで塗装してアクセントに。玄関からシューズインクローゼット、ホールへと抜ける回遊動線もある。
玄関側のトイレはゲスト用として手洗いもある。もう一つのトイレはランドリールームと隣接している。

購入後に、Kさんご夫妻の暮らし方に合わせて手を加えた場所もある。キッチン脇のパントリーを、扉付き収納とカウンターに変更した。

「もともとはオープン棚でしたが、見せる収納は私には向いていないと思い、扉付き収納をオーダーしました。冷蔵庫から出した食材や買ってきたものを一時的に置けるカウンターも組み込み、ゴミ箱も収めています。隠したいものをまとめられ、キッチンの美しさを保ちながら家事もしやすくなりました」(奥さま)

完成された空間に、自分たちに必要な機能を柔軟に加える。そこにKさんご夫妻の暮らし方が重なり、この住まいならではの心地よさが育ち始めている。

ご自身で選ばれたパントリーを扉付きの収納とカウンターに変更。引き戸を閉めれば隠れるバックヤード的な空間に。

それぞれの豊かさを尊重した、夫婦で過ごすこれからの暮らし

公認会計士・税理士として多忙な日々を過ごしてきたご主人は、母親の介護などをきっかけに、少しずつ仕事のペースを落としてきた。この住まいで暮らし始めたことで、人生の次のフェーズをどのように過ごすのか、思いを巡らせているという。

ワークスペースでは、窓の外の緑を眺めながら机に向かう。夕食後はリビングでしばらく過ごし、早めに就寝する。朝は早めに起床し、善福寺川沿いの緑道を散歩する。

朝型の夫が先に休んだ後は、妻はソファでドラマを観たり、洗濯物を畳んだりして1人でゆったり過ごすことが多い。間接照明を中心とした穏やかな明かりも、そんな時間の過ごし方に心地よくフィットしているという。

ワークスペースのデスクに座れば、目の前の出窓から大きな空と開放的な風景が広がる

「多忙な社会生活の中で、住まいというものが『仕事の疲れを癒すためだけの休息の場』になってしまっているように感じます。でも本来は、住まいこそ豊かな暮らしのベースであり、そんな大切な場所での暮らしをより豊かにするために仕事をしているはずです。社会で求められる役割から離れて、一人の人間として自分らしく過ごしたり、家族や身近な人と時間を分かち合ったりする。この住まいをそんな時間や関係性を大切にできる場所にしていきたいと思っています」とご主人はこれからの暮らしを語る。

一方、奥さまが感じる豊かさは、日常の中にあるささやかな喜びだという。

「ふと目に入った椅子やクッションをかわいいと思ったり、植物がイキイキと育つ様子を見たり、照明の下で料理がおいしそうに見えたり、暮らしの中で小さな幸せを感じられることが豊かさだと思います。この住まいでは、そんな瞬間を日々積み重ねていくことができそうです」

元気に育つ植物がふと目に入る瞬間。ささやかな喜びが暮らしを豊かにしてくれる。

住み慣れた街を離れ、思いがけず出合った浜田山の住まい。明るく開放的な空間と緑に囲まれた環境の中で、Kさんご夫妻は、それぞれが大切にしたい時間を尊重しながら、夫婦のこれからの暮らしを、少しずつかたちづくっている。

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