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SUV「レンジローバー」で<br>紅葉の奥高尾の合掌造りへ
Car×Landscape

SUV「レンジローバー」で
紅葉の奥高尾の合掌造りへ

共通点は “カントリー・ジェントルマン”の精神。ラグジュアリーなSUV「レンジローバー」で紅葉の奥高尾の合掌造りへ

お気に入りのクルマを操り、東京近郊ドライブへ。そんなとき、あえてクルマがより“映える”スポットを選んでみてはどうだろう。「街に似合うクルマ」「風景の一部となるクルマ」を、自動車ジャーナリスト・河西啓介が紹介する「Car×Landscape」。2回目となる今回は、英国を代表するラグジュアリーSUV「レンジローバー」で、高尾の山中にあるいろり炭火焼料理店を訪ねる。

Text by Keisuke Kawanishi
Photographs by Daijiro Kori

奥高尾の自然に溶け込む、五箇山から移築された合掌造り

世界に冠たる大都市、東京。しかし東京にも“里山”はある。都心からクルマを西へと走らせ、首都高、中央道、圏央道と高速をつないで1時間ほど駆け下れば、やがて緑深い山々が現れる。

2016年、『ミシュランガイド』で三つ星に認定された高尾山は、国内外の多くの登山客で賑わっている。その登山口を過ぎて進み、“奥高尾”と呼ばれる山あいに分け入って行くと、細い山道の先に合掌造りの大きな日本建築が見えてくる。

「うかい鳥山」の創業者、鵜飼貞男がこの地に店を構えたのは今から半世紀以上前、昭和39年のこと。約6000坪におよぶ広大な敷地を庭園として整え、端正な日本建築を点在させることで、野趣あふれる料理とともに四季折々の風景を楽しむことができるいろり炭火焼料理店だ。

まるで昔からある里山のような佇まいを見せるうかい鳥山の“象徴”ともいえる建物は、越中五箇山から移築された合掌造り。その独特の様式は、雪降ろし作業の負担を軽減し、狭い家屋の中で屋根裏の空間を有効に使うために考えられたと言われている。

うかい鳥山の創業者は、自然と共生するために生まれたこの日本独自の建築に惚れ込み、長い時間と労力をかけてこの合掌造りの家屋を五箇山から高尾へと運び、移築したのだ。

久しぶりに訪れた「うかい鳥山」。台風の被害を受けたと聞いて心配していたが、ところどころで修復工事が行われていたものの、美しい紅葉のなかに合掌造りの変わらぬ姿が見えたときは安堵した。

庭園を歩き、敷地内を流れる渓流を渡り、数寄屋造りの部屋に通される。磨き上げられたガラス越しに見える奥高尾の風景に心が癒やされる。

今日は「いろり炭火焼 牛鶏コース」を予約している。牛串、鶏串、朴葉焼きといった炭火焼き、川魚塩焼きなどを楽しむことができる贅沢な内容だ。

うかい鳥山とレンジローバーに共通する“カントリー・ジェントルマン”の精神

今回の企画にあたり選んだ車両は、英国ランドローバー社のフラッグシップモデル、“キング・オブ・SUV”とも形容されるレンジローバー。

今では「SUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)」という呼び方が定着した四輪駆動車だが、元はと言えば軍用に開発された、道なき道を行くためのクルマだった。そんな実用車に“上質”かつ“贅沢”という価値観を付加した最初のモデルが、1970年に登場したレンジローバーだと言える。

そのコンセプトは、英国における“カントリー・ジェントルマン”と呼ばれる人々の存在から生まれたものだ。貴族階級である彼らは、平時は田舎に居て畑を耕し、狩猟をし、自然とともに暮らす。だが、いざというときにはすべてを抛(なげう)ち、国のために駆けつける。そのため彼らには野山を駆け巡り、素早く移動できる馬が必要だった。それは現代においてはまさしくレンジローバーのような自動車なのだ。

最新のレンジローバーに乗ると、その乗り心地の上質さに感激させられる。まるで道の上に絨毯が敷かれ、その上をしずしずと進んでいくような、と表現したくなる。いっぽう、いざアクセルを踏み込めば、その巨大な体軀(たいく)を忘れさせるほどの俊敏さで山道を駆け上がっていくことができるのだ。

そしてランドローバー社は、今もこのレンジローバーに世界最高レベルのオフロード性能を与えることを忘れない。電子制御された四輪駆動システムと足まわりはあらゆる道を行ける走破性を持ち、さらには水深100cmでも走れる渡河性能さえ担保しているのだ。

この伝統的かつ上質なSUV、レンジローバーで訪れる先として選んだのが、先に紹介した、日本の伝統を感じさせ原風景を思わせる「うかい鳥山」だったというわけだ。奥高尾という東京の“里山”で、自然や日本建築の美しさを感じながら滋味あふれる料理を味わう。レンジローバーで「うかい鳥山」を訪れて感じたのは、その双方に通じる“カントリー・ジェントルマン”の精神だった。

specification

レンジローバー
ヴォーグ 3.0L 380PS
2019年式
乗車定員:5名
全長×全幅×全高:5005×1985×1865mm
車両重量:2340kg
エンジン:2994cc V型6気筒+スーパーチャージャー
最大出力:380ps/6500rpm
最大トルク:450Nm/3500-5000rpm

Spot information

うかい鳥山―いろり炭火焼料理―
奥高尾の山あいに立つ合掌造りや数寄屋造りの店内で、季節に合わせた極上の素材を使ったいろり炭火焼を味わえる。敷地内の庭園や山野草園など四季折々の自然も楽しめる。
東京都八王子市南浅川町3426
▶︎https://www.ukai.co.jp/toriyama/

profile

河西啓介

1967年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務を経て自動車雑誌『NAVI』編集記者。2001年オートバイ雑誌『MOTO NAVI』創刊。2003年より自転車雑誌『BICYCLE NAVI』編集長兼務。2010年独立し、出版社ボイス・パブリケーション設立。2012年自動車雑誌『NAVI CARS』創刊。2019年よりフリーランスとなり、自動車ジャーナリスト、エディター、パーソナリティー、コメンテーターなど幅広く活動中。

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