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Quiddity of Life 座談会 第1回<br>R100 TOKYOが考える、これからの本質的な暮らし<br><small>参加者<br>川上シュンさん(artless Inc.代表)<br>田崎有城さん(KANDO代表取締役)<br>浦川貴司(リビタR100 TOKYO事業部 部長)</small>
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Quiddity of Life 座談会 第1回
R100 TOKYOが考える、これからの本質的な暮らし
参加者
川上シュンさん(artless Inc.代表)
田崎有城さん(KANDO代表取締役)
浦川貴司(リビタR100 TOKYO事業部 部長)

「未来を見据えた本質的価値」とは(前編)
――多様化する人々の暮らしと、目まぐるしく移り変わる価値観のなかで、「本質的な豊かさ」の実現を目指して

急激な社会変化に伴い、あらゆる人々が自らのライフスタイルについて本質的な問い直しをするなか、2013年の設立から8年が経過した「R100 TOKYO」もブランドコンセプトを「Quiddity of Life(クイディティ・オブ・ライフ)」に更新。「住まい手の本質的な価値観が表現される暮らし」の実現に貢献することを目指していきます。今回、クリエイティブディレクターに就任した川上シュンさん、川上さんのブレーンとしてリブランディングに携わる田崎有城さん、R100 TOKYO事業部 部長の浦川貴司の3人で、これからの「QOL=Quiddity of Life」について考察しました。

Text by Hiroe Nakajima
Photographs by Takuya Furusue

リブランディングのゼロ地点に立って

川上シュンさんの軽井沢のお宅。天気が良ければウッドデッキで日光浴をしたりバーベキューをする。左から田崎さん、川上さん、浦川。
座談会のこの日、地面はまだ雪に覆われていた。この冬から導入したテントサウナ。サウナから出て雪にダイブする友人もいるとのこと。
室内から見た前庭。敷地にはウサギやリス、ハクビシンなどが訪れるそう。

浦川:R100 TOKYO はブランド設立から8年が経過し9年目に入りました。その間に社会や人々のライフスタイルが劇的に変化していることを受け、ブランドコンセプトを「Quiddity of Life(クイディティ・オブ・ライフ)」へと更新します。Webサイトやブランドロゴなども刷新し、サービス面では、これまで手掛けてきた分譲事業にとどまらず、豊かな暮らしをアシストしていくサービスを展開します。そして「住まい手の本質的な価値観が表現される暮らし」の実現を目指します。今回、リブランディングに際してのクリエイティブディレクターにはartlessの川上シュンさんをお迎えし、お力をお借りすることになりました。

川上:一般的に「QOL」と言う場合、「Quality of Life=生活の質」を示しますよね。ですがそこからもうひとつ掘り下げるというか、もう一歩先にコマを進める意味合いを込めて「Quiddity=本質的価値」という言葉を選択しました。コロナ禍が加速させた社会変化のなかで、今、あらゆる人々にとって、暮らしを取り巻くさまざまな価値について本質的な問い直しの機会が生じています。ライフスタイルはますます自由に編集可能となり、多様化しつつあります。その多様化した価値観の根幹となるのが「Quiddity」という概念だと思うんです。今回のリブランディングのためのコンセプトメーカー的な役割として、日頃、未来へのビジョン構築や社会的課題の解決に取り組んでいるKANDOの田崎有城さんに加わってもらうことになりました。

田崎:20世紀の大量消費文化は、人間の営みはもちろん、自然の営みにとっても甚大なマイナスの影響を与えてきました。世界中で深刻化する環境変動にどう取り組んでいくかは言うまでもなく人類にとって喫緊の課題で、これまでのリニアエコノミー(生産>消費>廃棄)から、循環型のサーキュラーエコノミー(生産>消費>リサイクル)へのシフトは必須となります。そのなかで、デザインというものが果たす役割は何なのか。それは建築の分野でも避けることのできない課題であり、もうすでに措置を講じる動きも生まれています。

浦川:今回は、東京と軽井沢のデュアルライフ(二拠点生活)を実践している川上さんの、軽井沢のお宅に場所をお借りして、「R100 TOKYOが考える、これからの本質的な暮らし」と題した座談会を行わせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
当初、川上さんにクリエイティブディレクターとして依頼をすると社内で話していたとき、敷居が高いんじゃないかという声もあったんですよね。

川上:そんなことないですよ。ビッグブランドでも、スモールカンパニーでも、いろいろな企業や組織、個人の方々と仕事をさせていただいています。大きい小さいではなく、内容の良しあしで判断させていただいています。リビタの方々はどこか謙虚なところがありますよね。実際には大きなプロジェクトを多数手掛けていらっしゃるのに。

浦川:社全体でいうとそれなりの売上規模はありますが、事業単位ごとに見ると、そんな大きくはないです。デベロッパーの世界でいったら小規模です。ただ10年以上前から、社内的にも「サステナブル」という言葉なんかは普通に使っていましたね。サステナビリティということについて、脱炭素化に技術的にはリーチできていなかったかもしれないけれど、都市部の不動産もこのままじゃ続かない、使われずに壊されていく建物を再生させ新たな価値を付加するなど、何か価値観の変革が必要だという課題感を持って、この会社(リビタ)が立ち上がったという経緯はあったので。R100 TOKYOについても同様です。高価格帯の不動産の分野で、果たして本当に豊かな暮らしが提供されているのだろうかという疑問からチャレンジを起こしました。同じ目線をもって、8年間試行錯誤しながら、新たな市場領域を作り上げてきました。

川上:せっかく良いプロジェクトを手掛けていても、奥ゆかしくしているとユーザーに気が付いてもらえない時代でもあるから、外側の人間ならではの視点や意見や戦略を、良い具合にピックアップして活用していただけたらという思いはあります。

浦川:それは今回、すごく重要に感じました。これまでは壁打ち的なところもありましたし。田崎さんのお力をお借りして、ブランドを言語化する作業をしていただくこともそうですし、もう一歩踏み込んで、事業にリンクさせるという視点も内側にいると思い至らないこともありますし。

川上:外から見ていて「ポテンシャルがあるのにもったいないな」と思うことはよくありますよね。もう少しスタイリングして、メイキャップすれば、もっと別のシーンでも勝負できるのに、もったいないなって。

田崎:ビジネス的美容整形!?(笑)。

川上:美容整形までいかなくても、素地がよければいろいろとやりようがあるわけですよ。「良いものはより良くなる」のが世の真理ですから。

浦川:それはそうですね。もともといいものをつくっていなかったり、いいビジョンがなければ、何をやってもだめだというのはありますよね。

田崎:つまりR100 TOKYOの「本質を引き出す」のが今回のリブランディングの主眼ですね。

東京が内包している本質的な価値

浦川:「ライフスタイルを創造する」「住まい手の本質を表現する」というのは、正直、これまで住宅産業、不動産産業ではなかなかできていなかったと思うんです。住宅の場合、やはり買ってもらうことがゴールになっていた。一方では「そのゴール設定っておかしくないですか?」という素朴な疑問もあった。

川上:もちろん多くの人にとっては、人生で最大の買い物になるわけだしゴール感はありますよね。でもそれも世の中の変化に伴って形を変えている。僕自身も東京と軽井沢に住まいがあって、少し前には京都にも部屋を借りていました。現在はオフィスが日本橋にあるので、二拠点というより多拠点。たとえば今後、娘が独立するなど家族編成の変化があれば、当然ながらまた様変わりするでしょう。そういうなかで、東京に不動産を持つメリットや魅力をどう捉えるかですよね。
僕はやはり東京は、まだまだ価値を持ち続けるんじゃないかと思うんです。文化的な密度や、利便性、治安の面などからも、ポテンシャルはキープされていくのではないかと。コロナ禍で地方へ移住する人たちが増えたとはいえ、というかそのことでいっそう、東京の輪郭がくっきりとしたのではないでしょうか。そういう点でいうと、東京に家を持つことは資産的価値、投資的価値に応えるものでもある。一方、趣味的なアクティビティの拠点として、たとえばここ軽井沢のようなところに小さな不動産(大きくてもいいですが)を持つというチョイスの仕方もあります。そうした投資的マインドを引き付ける側面も、R100 TOKYOにはあるんじゃないですか。

浦川:「東京」は、やはり分かりやすいんですよね。どこがいい土地か。結局、東京のいい土地はシンプルに見ると、昔から変わらぬいい土地なんです。地方に対する広義での「東京」と、普遍的価値や機能を持ち合わせた狭義での「東京」があって、東京のなかでもいわゆるベッドタウンや郊外の新興住宅地ではなく、都心のいい場所はこれまでもこれからも増えていきづらいです。たとえば、我々が手掛けた「オパス有栖川」のある南麻布の辺りは、かつて大名屋敷でしたから。昔もいい土地だし、今もいい土地なんです。

川上:なるほどね。不動産市場のなかのひとつの尺度でいうと、どうしても築年数や駅近というようなことがカウントされますよね。リノベーション物件でありながら投資価値が高いというR100 TOKYOの本質的価値は、その立地にも紐づいているんですね。

浦川:いい土地の文脈を遡ってみると、歴史や技術や叡智、その時代ごとの最良、最新のものがそこに集まっていることが分かるんです。そういった系譜を受けた場所だから、やはり価値は落ちないのだと言います。

川上:それは軽井沢もある意味同様です。半世紀以上前の白洲次郎さんの時代から、戦略的に価値付けされている。軽井沢周辺の別荘地はある程度コントロールされているので、投資価値が高いという側面から買う人も非常に多いですよね。他の別荘地だと、トレンドが移り変わったタイミングでトレンドアウトしたところも複数ありましたけど。

浦川:過去、現在、未来みたいな軸で考えると、これから先、その空間がどうつくられるかということ以上に、過去の文化や着想の在り様を見つめ直し、時間を手繰り寄せる作業がより重要なんだと思うんです。

川上:つまり歴史ある場所を現代の価値観にフィットさせて、どうやって繋いでいくかですよね。さらに次の時代にとっても価値あるものとして繋ぐことを繰り返していくのが大事だと思います。その観点でいくと、R100 TOKYOはそういうことをやっているんですね。
僕がコーチングを担当させてもらっている仕事の中に、徳川美術館があるんですが、もう本当にすごい所蔵品がたくさんあるんですよ。たとえば千利休が最後の茶会のためにつくり使ったといわれる茶杓《泪》とか。もっとこのブランド価値を広く知らせることをしたほうがいいんじゃないかって客観的に思います。単に「昔価値があったから、今も価値があります」では伝わらないので、現代の物差しで改めて説明をして、価値あるものとして未来に届けないといけない。そこにデザインが力を発揮する場合もあるし、言葉の力も必要になります。

浦川:古いか新しいかというのは状態のことだから、古いものでも今の価値観に合致するものもあるし、その逆もあるわけですよね。我々(リビタ)が提示している「次の不動産の常識をつくり続ける」というビジョンは、実は不動産の話だけをしているんじゃないんです。古いというだけでマーケットアウトしたものをどう再評価するのかを問い続けているんです。そういった意味では既成概念をどう壊すか、創造するかを常に考えています。

川上:その考え方はすごく今っぽくもあり、日本人になじむものでもある。たとえば砕けた茶碗が、金継ぎをされることによって価値が上がるとか。茶道具も逆に古くなればなるほど価値が上がるとか。本来、経年によって価値が下がるものを、価値付けして評価を伸ばしていくことができるわけだから。ある意味、日本人の美意識に適っているのかもしれない。

「QOL」はユーザーがつくるもの

田崎:いわゆるスクラップ&ビルドではない、サーキュラーエコノミー(循環型経済)がそれですね。

浦川:住宅業界ひとつを見ると、これまでは設計、施工、販売、インテリアって、カテゴリーごとに縦割りだったんですよね。横の連携があるようでないという。でもサーキュラーであるためには、シームレスに繋がって行かなければならないと思うんです。今回、川上さんや田崎さんに関わっていただいて、少しずつすべてが繋がり始める期待感は感じています。そのことがユーザーにとってのベネフィットに転換されて、「より美しく、普遍的な価値を享受しながら住まう」というところにリンクしていくんじゃないでしょうか。装飾的なデザインを施してすごく豪奢な住宅をつくりましょうとか、そういうことじゃない、もっとパーソナルなものこそ、クイディティ・オブ・ライフには欠かせないんじゃないかと。

田崎:逆に言えば住まい手の品性とか価値観、表現力みたいなものはすごく問われるわけですよね。そういう意味では付け焼刃ではできないというか。自分なりのスタイルがないと乗りこなせない。それに対して、R100 TOKYOがどう受けて立つのかという点も含めて見ると興味深いです。

浦川:おっしゃるとおりです。これまではお互いに虚飾が多かったのかもしれません。スタイルのある人はオーダーメイドで戸建てをつくるという選択肢くらいしかなかった。

田崎:パッケージから選ぶだけなら簡単ですが、クイディティ・オブ・ライフの世界は自分で表現していかなきゃいけないから、住み手のクオリティはどうしたって問われますね。

川上:たとえば軽井沢でももちろん、ザ・豪邸を建てている人もいるけど、まあ比較的、自分が何を好きかはっきり分かっている人は多いですね。お酒が好きな人はワインセラーをつくっていたり、車が好きな人は車庫がメインの家をつくっていたり。何が趣味でどんな音楽が好きで、心地よい時間は何だとちゃんと言える人。なんとなく流行っているものが好きじゃなくて、自分の趣味嗜好をある程度コントロールしていて、見つけている人が、やはりQOLの担い手なんじゃないですか。QOLってどちらかと言うと与えられるものじゃなくて、自分でつくるものだから。そこはポイントなんじゃないかなと思います。

浦川:これは仮説かもしれませんが、住まいをリノベーションすることと、自分の人生を編集することを重ね合わせる人が、ここ10年ぐらいで増えたんじゃないかと思うんです。終身雇用、年功序列のサラリーマン型から解放されている人がどんどん増えていて、自分で人生を編集し、構築する層が厚くなっている気がします。

川上:それはあるでしょうね。たとえば「社長」といっても、昭和の頃の「社長」とはちょっと違う。僕のまわりも社長が多いけれど、スモールカンパニーでスタッフが「10~20人以下」という企業の経営者が大半です。軽井沢もいわゆる昔の別荘族とは質が変わってきていると思う。だから、軽井沢でも価値観が多様化していて、古い家を買ってリノベしたほうが価値があるんじゃないかっていうのもあるし、いやいやオーダーメイドで新築を建てたほうがいいとか、そうではなくて建て売りがいいとか。どういうお金の使い方をするかは、それぞれの価値観ですから。リノベはリノベ、新築は新築でそれぞれの楽しさがあると思うんですよね。

浦川:そうですね。たとえばリノベーションをお客様と一緒に行うと、完成した途端に大半のお客様が、「もう一度この体験をしたい」とおっしゃるんです。おそらくその時間を経験として、とても楽しんでいらっしゃるのだと思います。だからある程度我々がディレクションする物件になると、その一番楽しいところを奪ってしまっているような申し訳ない気がすることもあります。リノベーションをする上で味わうプロセスやストーリーというところに、価値を感じる方は多いですね。

川上:R100 TOKYOやリビタが大切にしている体験としての価値ですね。ゼロイチでつくる新築もいいけど、今まであったものを描き直すというのは、ある程度制限や規制のなかでの表現になるわけだから、そのぶん感覚もシャープになる面はありますよね。

浦川:そうなんです。

「受け継いでいく」という矜持

雪だるまをつくっていた川上さんの娘さん。
オリジナルのコーヒーブランドも運営している川上さんのこだわりのコーヒー。
フードディレクターでもある奥様の川上ミホさんがいれてくださったハーブティーは優しい香り。

川上:リノベーション建築をホテルとして展開している企業でも、その土地に根差した本質的価値を大切にしながら、新しいコンセプトを提案している例もある。そうした哲学を持っている企業は、今後増えていくんじゃないですか。受け継いでいくという。

田崎:ニューヨークとかパリとか京都とか、成熟した都市ではそれがスタンダードですよね。もともと資産価値が高い建物をリノベした物件のほうが、新しい物件より価値が高いですもんね。そもそも新しい建築物を建てるハードルが高いから増えないですし。一部のエリアを除いて、東京はスクラップ&ビルドで新築に席捲された時代も長かったから、ユーザーもいまだに麻痺しているところはあるだろうけど、一度ゼロベースで考えたとき、自分にはリノベがいいのか、新築がいいのか、そのためのQOLの洗い出しは必要ですよね。リノベのほうが結局制約が多いから、先ほど川上さんが言ったように、自身の趣味嗜好への感覚が研ぎ澄まされるでしょうね。

川上:そう、引き算になるからね。

田崎:完成した途端にまたもう一度同じ体験をしたいというのは、きっと最初の体験で自分の感性や能力が上がっていることを実感していて、次はもっといい結果が出せるという期待感があるからではないでしょうか。それはやはり自分の本質的な価値を見つけていく旅みたいなものじゃないかなと思いますね。

浦川:どうしたって住み手の哲学が反映されますし、そうなると住まいというのは単なる物理的なものではないんですよね。田崎さんがおっしゃった欧米の例と同様、東京も昔からのいい土地には簡単に新しいものは建てられない。だから、それを与件として活用していくしかないんです。でもそうすることで本当に成熟した都市、社会、文化が醸成されるという認識が、この10年くらいの間に浸透してきたことを実感しています。
もちろん新築が悪いのではありません。ただ願わくば、新しいものをつくるときは、先のことを見据えたものづくりをしていただきたいですね。ほんの少しだけ手を加えれば、次の人たちにバトンタッチできるというような。それが初期値になって初めて、欧米と同じような循環型社会になるのでしょう。良質なものをきちんとつくっていれば、循環型の流通が起きてくるし、ようやくそうした兆しが見えてきているような気がします。

川上:そうですね。今まであったものを捨てて新しいものをつくるんじゃなくて、捨てずに生かすという行為から、新しい何かを発見するほうが今っぽい。リノベしたほうがお金がかかるから、建て替えようよっていう考え方だったのが、いやいや壊すのやめようよっていう考え方にだいぶ変わってきている。そこは少し成熟してきているんじゃないでしょうか。

浦川:今の10代とか20代の子たちにとっては、それが当たり前の社会になってくるわけだから、ちょうど時代の転換期なんですね。いわゆる量的な豊かさより、質的な豊かさを求めはじめている。

川上:もちろん二極化はしているけど、新しいものより、確かなものや良質なものに価値を見出す流れは確実にある。そこは一番のポイントかもしれないですよね。

(以下、第2回 後編に続く)

profile

川上シュン

1977年東京都生まれ。artless Inc.代表。2001年artless Inc.を設立、グローバルな視点でグラフィックから建築空間まで、すべてのデザイン領域における包括的なブランディングとコンサルティングを展開。カンヌ国際広告祭金賞、iFデザイン賞、NY ADC賞ほか、国内外で受賞多数。また、グラフィックアーティストとしてアート作品を発表するなど、その活動は多岐にわたる。

▶︎http://www.artless.co.jp/

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田崎有城

株式会社KANDO代表取締役。クリエイション・リベラルアーツ×サイエンス・テクノロジー×ファイナンス・ビジネスを三位一体にし、ディープテックの社会実装と人文社会学を融合させた事業を開発する「Envision Design」を実践する。アートプロジェクトは、彫刻家・名和晃平氏との共同プロジェクト「洸庭」、HYUNDAIコミッションワーク「UNITY of MOTION」、東京工業大学地球生命研究所リサーチワーク「Enceladus」、荒木飛呂彦原画展「AURA」など。

▶︎http://kando.vision/

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浦川貴司

株式会社リビタ R100 TOKYO事業部 部長。1973年東京都生まれ。繊維商社勤務ののち、不動産業界へ転向。自身の住まい購入がきっかけとなりリビタと出会い、入社。一棟リノベーション事業や個人向けリノベーションコンサルティング事業など、住まい購入に携わる部門を歴任ののち、R100 TOKYO事業へ参画し、指揮を執る。

▶︎https://r100tokyo.com/

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