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ネオ・クラシックな外観にタイムレスな存在感。アルファロメオ「スパイダー」で“旧くて新しい街”、丸の内までショートドライブへメインイメージ ネオ・クラシックな外観にタイムレスな存在感。アルファロメオ「スパイダー」で“旧くて新しい街”、丸の内までショートドライブへメインイメージ
2019.11.25
人生を愉しむ |Car×Landscape

ネオ・クラシックな外観にタイムレスな存在感。アルファロメオ「スパイダー」で“旧くて新しい街”、丸の内までショートドライブへ

人生をより愉しむには、日常にちょっとした刺激があるといい。それはお気に入りのクルマと過ごす時間かもしれない。例えば、忙しい日々にふと訪れた自由な時間、どこか近場へドライブに出かけたくなることがある。そんなとき、クルマがより“映える”スポットを選んでみてはどうだろう。「街に似合うクルマ」「風景の一部となるクルマ」を、自動車ジャーナリスト・河西啓介が紹介する「Car×Landscape」。1回目はイタリアの名車、アルファロメオ「スパイダー」と、丸の内のクラシカルな風景のコラボレーション。

  • Text by Keisuke Kawanishi
  • Photographs by Daijiro Kori

古き良き伝統とモダンが同居する街、東京・丸の内

復原工事を経て、ふたたび創建時の佇まいを取り戻した東京駅。3階建てのレンガ色の建築物は、周囲の高層ビルと不思議な調和を見せている。伝統と最先端が混在する「新旧」のコントラストこそ、常に進化を続ける「東京」という街の美しさなのだ。

レンガ造りの東京駅丸の内駅舎は、元は辰野金吾によって創建されたものだ(1914年)。それが2003年に国の重要文化財に指定され、今に至っている。戦後の復興を経てビルが次々と建ち、瞬く間に近代都市の様相へと進化し続けた東京駅・丸の内エリア。最先端を象徴するビル群に囲まれることで、100年前に設計されたレンガ造りの駅舎は、よりいっそう美しさを感じさせる。旧さではなく、時を超えた価値、変わらない魅力がそこにある。

実用性と快適性を備えた“ネオ・クラシック”モデル

伝統と新しさの融合という意味では、このアルファロメオ「スパイダー」にも通じるところがある。1966年、ピニンファリーナの手による流麗なデザインをまとって登場したスパイダーは、その後何度かのモデルチェンジを受けながらも、基本的なスタイルを変えずに1990年代前半まで長きにわたってつくり続けられた。

走らせているこの赤いスパイダーは1991年に製造された最終型だ。クラシックな見かけとは裏腹に、中身はそれなりにモダナイズされている。パワーステアリング、パワーウインドー、エアコンディショナーなど、現代においても過不足なく使える実用性と快適性を備えた“ネオ・クラシック”モデルなのだ。

コンソールから突き出したシフトレバーを操り、2リッターのツインカム・エンジンを気持ちよく歌わせながら、欧州の街並みを思わせる丸の内仲通りの石畳を駆け抜ける。時代や場所を超越するかのような、マジカルなドライビング・プレジャー。

気温、湿度、日差し、風が運んでくるさまざまな匂い。自分を取り囲む“壁”のないオープンカーに乗っていると、五感が研ぎ澄まされていくのを感じる。

たとえ都心でのわずかな時間のドライブであっても、それは小さな“旅”になる。そう、イタリアではオープンカーは「バルケッタ(小舟)」と呼ばれる。なるほど早朝の街なかを走るスパイダーは、東京という海に浮かぶ、一艘の小舟のようでもある。


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