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遠山正道×鈴木芳雄 連載「今日もアートの話をしよう」vol.48 逸品会――沓名美和さん
今日もアートの話をしよう

遠山正道×鈴木芳雄 連載「今日もアートの話をしよう」vol.48 逸品会――沓名美和さん

アジア現代美術の案内人とアートの今を語る

実業家でアートコレクターの遠山正道と、美術ジャーナリストの鈴木芳雄が、アートや旅、本や生活をテーマに対話する連載。今回は、現代美術史家でキュレーター、ディレクターの沓名美和さんのご自宅に伺い、アートの原体験やこれまでの人生の中で出合ったアートの“逸品”について語り合う逸品会を開催。鈴木、遠山も自らのコレクションを持ち寄り、愛蔵のコレクションについて熱いトークを繰り広げた。

Text by Yoshio Suzuki
Photographs by Yuya Hasegawa

重なり合う3人の嗜好

鈴木芳雄(以下、鈴木):今日は沓名美和さんとともに「アートの話をしよう」ということで、ご自宅まで押しかけています。“アジアの現代アート”については沓名さんに聞こう、というのがアート業界の常識。日本の美術大学を出られたあと、韓国と中国に留学、名門・中国清華大学で博士号を取得。現在は展覧会のキュレーションをされたり、いくつかの大学で美術史を教えていますよね。

遠山正道(以下、遠山):夫君は森美術館で館長を務められたあとも、幾つもの美術館の要職を務め、アートスペース・N&A Art SITEを運営されている南條史生さんです。僕も芳雄さんも、日頃から南條さんとも親しくさせていただいていますが、今日はあらためてよろしくお願いします。

沓名美和(以下、沓名):よろしくお願いします。

遠山:ご自宅には初めて伺ったのですが、飾っている作品を見ると、僕も持っているアーティストのものが多い印象です。関根伸夫(1942-2019)の作品《位相-大地》のためのドローイング、懐かしいなぁ。持っていたけど、友達にプレゼントしてしまった。

鈴木:これは“もの派”の象徴的作品ですね。1968年の現代日本野外彫刻展で、深さ2.7m、直径2.2mに掘られた穴と、まったく同じ高さと直径で制作された土の円柱ですが、その後、再制作もされていますね。

関根伸夫《位相-大地》のためのドローイング

沓名:上海のミュージアムでも再制作をしようというプランがありましたが、実現しませんでした。このドローイングは、数年前に仕事で関根さんに関わる機会があり購入しました。やはり位相大地が、はっきり描かれているので、歴史に残る記録になっていると思います。

一度、何かの機会に再制作するといいと思っています。

鈴木:コンセプトどおりにすれば、今でも再現できるんですか?

沓名:権利者である関根さんの奥さまの許諾が必要なのと、1968年の神戸市立須磨離宮公園でのオリジナルを見た方、たとえば作家の小清水 漸(すすむ)さんや東京画廊の方などに監修をお願いするべきだろうと思います。

遠山:こちらには会田 誠さんの作品もありますね。僕も持っています。

沓名:梅干しの絵を見て、貧乏くさいと思う人もいるみたいですけど(笑)。でもこのシンプルでコンセプチュアルな単純さが好きですね。

会田誠《梅干し》

鈴木:ミヅマアートギャラリーの壁にずらっといくつも並んでいたとき、本当は僕も一つ欲しかった。いいなぁ。日の丸を揶揄しているんでしょうね。こちらの横山奈美さんも、いい。手で書いた文字からその筆跡のネオンを業者に発注してつくってもらって、それをペインティングにする。光っている文字だけじゃなくて、その後ろにある回路もうっすらと描いてあるのが大事ですよね。彼女の夫の多田圭佑さんの作品もいいけど。

横山奈美《Painting》
横山奈美《sky》

沓名:この横山さんの作品は、ペインティングと言う言葉をネオン管の文字で表現しておきながら、それをまた、ペインティングにしているトートロジー(同義語反復)的な作品で、コンセプチュアルですよね。ご主人の多田さんの作品、私も好きです。ゲームの中の場面のとか。

鈴木:いいですよね。1点持っていますよ。前にこの連載でお見せしたことがある《Painting of incomplete remains #9》という作品ですが、古典の絵画から切り取られたような、リンゴがひとつ描いてある小さな絵です。リンゴって美術史的にも何かと重要でしょ。アダムとイヴのリンゴとか、カルロ・クリヴェッリの絵に唐突に描かれたリンゴとか、そしてもちろんセザンヌのリンゴも。それと現代のアーティストがよく使うのがその名もアップルコンピューター。ほかにも、こちらにある米田知子のメガネの作品は、僕も持っています。

沓名:これは南條のもので、《ル・コルビュジエの眼鏡―「近代住居」の講演原稿を見る》という作品です。南條が、森美術館のコルビュジエ展をキュレーションした後で、展覧会の記念に購入した物だそうです。鈴木さんは何をお持ちですか?

鈴木:《フロイトの眼鏡―ユングのテキストを見るⅡ》です。フロイトとユングは初め師弟関係だったけど、のちに決裂しちゃうんですよね。その原因の象徴的な「Libido(リビドー)」の用語が見える。まあ、僕のは特装版の写真集に付いていたもので小さなプリントですが。

米田知子《ル・コルビュジエの眼鏡―「近代住居」の講演原稿を見る》

遠山:これは本当に本人のメガネなの?

鈴木:そうそう。米田さんの作品の中では、実際に本人が使っていたメガネと主要な資料や文献を出合わせないといけないわけです。《マーラーの眼鏡―交響曲(未完成)第10番の楽譜を見る》や《谷崎潤一郎の眼鏡―松子夫人への手紙を見る》などもある。そのほかにも藤田嗣治とか安部公房のメガネが登場する作品もありますよ。

一番値段の高い絵はどれか?

遠山:ここにあるのはご夫婦それぞれの所蔵作品ですか?

沓名:半々くらいでしょうか。南條のコレクションは膨大なのでほとんど倉庫に入っています。片山真理さんの大きい良い作品なんかもあるんですけど。

鈴木:片山さんの作品、見たかったなぁ。遠山さん、あちらにある友沢こたおさんの作品もいくつか持っているでしょう?

遠山:そうね。

友沢こたお作

沓名:これ、良い作品でしょう? すごいシュールで。いろいろな解釈が可能な気がしますね。

鈴木:そうですね。今やすごい人気ですよね。友沢さんと関根さんの作品の間にあるこの小さな作品はどなたのですか?

沓名:松浦延年さんという70代の画家です。裏を見てもらうと面白いんですけど、何年に描き始めて、何年まで制作したかが書いてある。ある作品は10年、20年くらいかけて制作されています。一番下には抽象画が描かれていて、よく見るとそれがうっすらとわかるんです。層が重ねられていて、とても奥行きがある感じです。

松浦延年《343》
松浦延年作
松浦延年のキャンバスの裏に描かれた制作年

遠山:すごい執念というか、時間の蓄積があるんだね。

鈴木:このアフリカ風の絵はどなたのですか?

沓名:コンゴ出身の画家でシェリ・サンバさんのものです。80年代ごろ、ヨーロッパでとても人気がありました。宗主国のフランスが、その植民地だったコンゴでまるでこれが普遍的に正しい制服であるかのようにネクタイを配り、文化を押しつけていく光景を揶揄するように、象徴的に描いた作品なんですね。南條の持っているアフリカ絵画のコレクションのなかでこれが一番面白いなと思いました。1990年代後半に南條が企画した展覧会「人間の条件」展に出展した作品の1点で、当時作品を返却する経費より、買い取ったほうが安かったとのことです。その後、この画家はとても有名になったので、この部屋にあるなかでは一番高い作品です。

シェリ・サンバ作

鈴木:こちらは高松次郎の《These Three Words》ですね。これは英語だけど、日本語で書かれた《この七つの文字》というのもありますね。

沓名:3つの単語の意味と、それを構成する単語3つ自体が、異なった媒体でありながら重なり合う、言葉の意味と現実が繋がっているという面白い作品です。この作品は、ジョセフ・コスースの《1つと3つの椅子(One and Three Chairs)》を連想させます。実際の椅子、椅子の写真、辞書の中の椅子の記述を並べた作品ですが、コスースは「実物としてのモノ」「視覚的なイメージ(写真)」「言語による定義(説明)」を併置しているんですね。南條は河原温さんやローレンス・ウエイナーなども持っていて、多分感覚的にコンセプチュアルアートに同時代的な親近感があるのだと思いますよ。

高松次郎《These Three Words》
河原 温《百万年カレンダー》CDバージョン

鈴木:こちらは河原 温の《百万年カレンダー》。男女が交代で百万年分の年を読み上げていくんですよね。河原 温は日付絵画が有名だけれども、ほかにも電報で「I am still alive.」と特定の人宛に打電する作品や、毎日2枚の絵葉書に「I got up 時:分」とスタンプして、特定の二人の人に送る作品などもありますね。

遠山:その絵葉書の作品、ひとつ持っていますよ。

沓名:河原 温さんの作品とはちょっと違うんですけど、連想する中国人アーティストの作品があります。私が中国に留学していた2011年、アイ・ウェイウェイさんのアトリエでアルバイトをしていたのですが、2008年に四川で大地震が起き、粗末な建築(豆腐建築)の小学校が倒壊して数千人の子どもが亡くなりました。その悲しい出来事にアイ・ウェイウェイさんは胸を痛め、2009年から毎年増えていく亡くなった子どもたちの名前を読み上げることを始め、今も続けています。彼のアトリエがあるポルトガルやドイツ、アメリカ、香港に住む人々をつなぎ、地震があった日の1カ月前から24時間、ずっと名前を読み上げるのですが、私もそれに参加していました。

遠山:沓名さんは中国現代アートのまっただ中にいたんだね。

鈴木:ペインティングでは川内理香子さんの作品がやはり良いですね。

沓名:川内さんは食への関心から、身体と思考、自己と他者、相互関係の曖昧さを多岐にわたるメディアを用いて表現するアーティストですね。大きな作品もこなせる方だし、LEDの作品もあるんですよ。

川内理香子《RIDE ON shooting star》

鈴木:見ました。アーツ前橋の展覧会で館外のビルを使っていましたね。あの展示もずっと心に残るものでした。

沓名:そうですね、前橋の「ニュー・ホライゾン」展に南條が出品していましたね。あと、こちらは渡邊涼太さんの作品です。カッターの歯に絵の具を載せて描く、独特な制作スタイルを持っています。

渡邊涼太作

遠山氏、鈴木氏の愛蔵作品

遠山:私が持ってきたのは、山本 英(あきら)さんの映像作品《すべては意識の中にある》(2025年、23分)です。主人公はゾンビなんですが、ゾンビというのは人類が抱えてきた困難や宿命みたいなものを背負わされている存在らしくて、最初は宗教戦争だったり、呪術的なことだったり、戦争の被害者や、パンデミックで細菌やウイルスに冒された人間が、小説や映画などではゾンビと化して出てくる。要するにそのときの社会的背景を背負わされる立場なんだけど、では、今の時代に現れたとしたら、いったい何を背負わされているのかという問いかけが、作品の中にあります。つまりそれは現代の、あるいは少し未来の我々の課題、ゾンビに我々が背負わす課題って何なのという話です。何だと思いますか?

山本 英《すべては意識の中にある》
山本 英《すべては意識の中にある》

鈴木:AIに支配される人間たちの悲哀とか?

沓名:人がいなくなるとか。つまり、ポストヒューマンとか?

遠山:近いかな。作者が考えたのは「孤独」だろうと。なので、孤独なゾンビが独り、この映像の中にいて、ゾンビ映画ではお決まりのショッピングセンターに現れる。それは消費文明や欲望への揶揄というか、対比なんでしょうね。まあ、ここでは何事も起きずに終わっていくんだけど。人がいるべきショッピングセンターに人がいない。都市の孤独。

鈴木:某生命保険会社のCMの「一人は好き、孤独は嫌い。それがわたし。」というコピーを思い出したけど……。

遠山:人間が仕事を失い、居場所がなくなる。仕事にだけかまけていた人は、自分っていったい何だっけ? みたいになってしまう。仕事をしていると、その人を取り巻くコミュニティってそれなりにあるんだろうけど、そこから外れてしまうと、それはちゃんと機能していくのか、家族や友人関係ですら危うい状況はありますよね。

沓名:遠山さんはあえて、週末に北軽井沢で孤独に浸る時間をつくっているんですか?
この前そのように伺いましたが。

遠山:そうね。でもそれは東京の日常とのバランスの中で成立している。

鈴木:それにしても、映像作品ってこういう機会にみんなで見るのがいいよね。

遠山:美術館やギャラリーだと、たいてい途中から見ることになるからね。こうやって見るとまた違う。すごい存在感あるっていうか、場の支配力もあるし、なんか見せがいがあるんだよね。コレクションといっても、ディスクとかUSBメモリだからコンパクト。失くすっていうリスクもあるけど……(笑)。

鈴木:僕は杉本博司さんの《日本海、隠岐》を。これは初期の作品で隠岐(島根県)の海を撮ったもの。杉本さんが撮影する海を選ぶ理由はいろいろあって、撮影ポイントとして美しく撮れる場所というのもあるし、ストーリーのある場所というのもある。これは後者で、承久の乱で北条義時に敗れた後鳥羽上皇が流された隠岐です。流されながらも後鳥羽上皇は気位高く、強気にこう詠むわけです。「我こそは 新島守よ 隠岐の海の 荒き波風 心して吹け」。空(から)威張りと言ったらあんまりだけど、自然に対してまで命令している。杉本さんは後鳥羽上皇が見た海を見たいと思って隠岐に行き、これを撮ったそうです。

杉本博司《日本海、隠岐》
鈴木氏が1988年に購入した杉本博司《日本海、隠岐》

遠山:この作品はいつから持っているの?

鈴木:1988年、佐賀町エキジビットスペースでの展覧会のときに写真集が出て、特装版としてプリント付きがあったんです。杉本さんの作品はおよそ40×50cmくらいのものが基準で、美術館で見るのはもっと大きなサイズなんだけど、これはエイトバイテン(8×10inch)のコンタクトプリント(密着焼き)なのでこんなに小さいんです。その特装版の値段は8万円(当時は消費税導入以前)だったけど、数点しか売れなかったとのこと。今は40×50cmくらいのプリントが4万ドル近くするけどね。このとき「ジオラマ」「劇場」「海景」のうちからどれかを選べたの。劇場は覚えてないんだけど、海景はこの隠岐で、ジオラマは《ハイエナ、ジャッカル、ハゲタカ》だった。

遠山:私だったら、ジオラマかな。

沓名:私もジオラマ。でも、劇場もいいですね。

鈴木:今年6月16日から東京国立近代美術館で、杉本さんの展覧会『絶滅写真』が始まります。日本国内で撮影した写真作品だけの展覧会(立体作品も1点だけ出る)としては2005年の森美術館の『杉本博司|時間の終わり』以来、なんと21年ぶりだそうです。

美術史を体系的に見る重要性

遠山:芳雄さんのもうひとつある、これは?

鈴木:自分の作品を額装したものを持ってきました。20世紀の大発明のひとつであるポラロイドは、撮ったその場で写真が見られる画期的なものだった。僕たち、デジカメ以前の撮影現場では、ポラロイドでまず撮って、フォトグラファーと編集者が確認して、フィルムで本番撮影という感じでした。ポラロイドには大きく分けて2種類あって、これみたいに撮影したあと、少し待って裏紙を剥がす方式と、今の富士フイルムのチェキもそうだけど、自然に絵が出てくる方式。剥がす式はもう生産終了になってしまったんですよね。まあ、デジカメ時代には需要がないので。でも、この色合いなんかがいいんだよ。ただし、この写真はポラロイドカメラで直接撮ったものではなくて、35㎜カメラで撮ったスライドフィルムをポラロイドに焼き付けてプリントしたものです。

鈴木氏が35㎜カメラで撮ったスライドフィルムをポラロイドに焼き付けてプリントしたもの。

遠山:何を撮影したの?

鈴木:マイアミからカリブ海クルーズに出発したとき、甲板から撮ったものです。船舶の国際信号旗とその上空を飛ぶバナーを引いた小型飛行機。元は普通のカメラ、ライツミノルタCLに40mmのレンズを付けて撮りました。

沓名:独特の調子があって面白いですね。

鈴木:沓名さんにはたくさんのコレクション作品を見せていただきましたが、手に持っていらっしゃるのは何ですか?

沓名:作家はファン・リジュン(方 力鈞)さんで、とても大事に思っている作品です。私はこの世代の人たちの活動に影響を受けて中国に行ったんです。

鈴木:この男性は笑ってるの?

ファン・リジュン(方力鈞)の作品
ファン・リジュン(方力鈞)作

沓名:そうですね、皮肉な笑い顔っていうか。無言で絶叫しているのかもしれない。この時代、中国では自分の顔をモデルにした作家が多かったんですが、彼もその一人です。中国に長くいていろいろ興味深く思ったことがありました。彼らは自分たちの見方で、外の見方が変えられると信じている人たちなのかもしれません。数千年の歴史の中に美術史があり、歴史の中心の中に自分たちがあるという意識があるんだと思います。その延長に生じた現代美術の立ち位置を探すという仕事に私も惹かれていました。
一方で、今年からマンチェスター(英国)の美術館でも働いているんですが、あらためて思ったのは、やはりヨーロッパの文脈や西洋美術史をしっかり研究しないと世界では勝てないということです。中国のマーケットそのものは大きいのですが、アートが文脈よりも投機的な対象として大きくなってしまって、このファン・リジュンさんの作品にしても、2011年くらいのバブル期を機に伸びたのに、また低迷してしまった。彼についてはその背景を含め、国外でもよく知られているので、国際的な価値というのは保たれてはいるんですけれども。
日本美術についても同じでfi、たとえば、直島新美術館に村上 隆さんの作品が収蔵、展示されていますけど、辻 惟雄(のぶお)先生の『奇想の系譜』とか、そういう流れから語れることがもっとありますよね。さまざまな作家さんたちの仕事を読むうえでも、もう一度、ヨーロッパの美術館で働きながら、美術史を体系立てることをやってみようと思っているんです。

鈴木:いいですね。沓名さんのようにアジアの美術界で実践を積んできた人が、さらにヨーロッパという場を与えられ、そもそも自身のルーツである日本美術史を掘り下げようとしている。それで広がり、深まる世界がありますね。

遠山:またときどきお話を聞かせてくださいね。

沓名:どうぞよろしくお願いします。

profile

沓名美和

現代美術史家、キュレーター、ディレクター。多摩美術大学客員教授、魯迅美術学院現代美術学科教授、京都芸術大学芸術研究科客員教授。一般社団法人 Open Art Lab 代表理事、REBIRTH ASIA 代表、ボアオ文化産業フォーラム日本理事。多摩美術大学、韓国・弘益大学大学院で学んだのち、中国・清華大学にて博士号を取得。日中韓を横断する研究者として、アジアにおける芸術思想、視覚文化の変遷、文化政策の比較研究を展開。キュレーターとしては、現代アートを社会構造や大衆文化の文脈から読み解く視点を基軸に、若手作家の発掘、国際共同企画、文化交流プログラムの設計まで領域横断的な実践を行う。2022年、日本の新たな表現潮流を提示する「二次元派展」を企画。2024年、中国で開催された大型国際芸術祭「Ennova Art Biennale vol.01」の日本人キュレーターとして参画。近年の主な企画に、「もの派の淵源 —位相大地を中心に—」(2024年、上海)、「蜷川実花展 with EiM 光の中で影と踊る」(2024年、沖縄)などがある。一般社団法人 Open Art Lab では、若手キュレーターの育成とアジアの芸術ネットワーク構築を目的とした「キュレーターズ・コンペティション」を立ち上げ、新しいアートエコシステムの形成に取り組んでいる。

profile

遠山正道

1962年東京生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、85年三菱商事株式会社入社。2000年三菱商事株式会社初の社内ベンチャーとして株式会社スマイルズを設立。08年2月MBOにて同社の100%株式を取得。現在、Soup Stock Tokyoのほか、ネクタイブランドgiraffe、セレクトリサイクルショップPASS THE BATON等を展開。NYや東京・青山などで絵の個展を開催するなど、アーティストとしても活動するほか、スマイルズも作家として芸術祭に参加、瀬戸内国際芸術祭2016では「檸檬ホテル」を出品した。18年クリエイティブ集団「PARTY」とともにアートの新事業The Chain Museumを設立。19年には新たなコミュニティ「新種のimmigrations」を立ち上げ、ヒルサイドテラスに「代官山のスタジオ」を設けた。

▶︎http://www.smiles.co.jp/
▶︎https://t-c-m.art/

profile

鈴木芳雄

1958年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。82年、マガジンハウス入社。ポパイ、アンアン、リラックス編集部などを経て、ブルータス副編集長を約10年間務めた。担当した特集に「奈良美智、村上隆は世界言語だ!」「杉本博司を知っていますか?」「若冲を見たか?」「国宝って何?」「緊急特集 井上雄彦」など。現在は雑誌、書籍、ウェブへの美術関連記事の執筆や編集、展覧会の企画や広報を手がけている。美術を軸にした企業戦略のコンサルティングなども。共編著に『村上隆のスーパーフラット・コレクション』『光琳ART 光琳と現代美術』『チームラボって、何者?』など。明治学院大学、愛知県立芸術大学非常勤講師。

▶︎https://twitter.com/fukuhen

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