緑豊かな自然環境に囲まれた都心一等地の高台に佇む麻布レジデンス。静かな邸宅街にあるこのマンションの一室をフルリノベーションしました。
リノベーション前の既存プランは、部屋が細かく分けられた間取りでしたが、リビングダイニングに隣接していた部屋をつなぎ、廊下スペースを省いたことにより、ゆとりある大きなリビングダイニングを実現しています。キッチンを空間の中心に据えて、玄関、パントリー、キッチン、LDをぐるぐると回遊できる動線としたことで、家事効率性も叶えた計画となっています。ルーフバルコニーから差し込む自然光が、リビングから玄関までひとつなぎの大きな左官仕上げの壁に表情をあたえ、玄関まで柔らかな光を届けます。
内装に使用している素材は黒、白、グレーを基調とした配色のグラデーションで構成されています。オフホワイトの左官仕上げの壁は照明や窓から差し込む光の角度によって豊かな表情をみせ、一部の壁面や家具、窓枠などには黒を配することでアクセントをもたらし、ライトグレーで染色された床が全体を調和し、全体の質感が絶妙にコントロールされた洗練の空間をつくりあげています。
主寝室の床には調湿性や保温性などの機能面も備わったウール素材を用いることで、足元からやさしい柔らかさが伝わる心休まるスペースに設えました。また、ソファやダイニングテーブルのほか一部の家具は本邸のためにオリジナルでデザインされた家具を使い、空間と調和した住まいを実現しました。
設計: ケース・リアル 二俣公一 古村浩一
2009年1月(事務所設立:2000年1月)設立。二俣氏は、福岡と東京を拠点に空間デザインを軸とする「ケース・リアル(CASE-REAL)」と、プロダクトデザインに特化する「二俣スタジオ(KOICHI FUTATSUMATA STUDIO)」を主宰。国内外でインテリア・建築・家具・プロダクトと多岐に渡るデザインを手がける。
家具製作・コーディネート:E&Y
写真:青木倫紀
◆R100 tokyo コンサルティングサービスのご紹介
本邸は R100 tokyo の企画・リノベーション物件です。R100 tokyo では立地や空間の個性を丁寧に紐解き、住むことの心地よさを実感し、人生の本質を愉しむための住まいと暮らしの提案をしております。
「100㎡超」「緑豊かな邸宅地」「良質な管理体制」など、確かな資産価値を備えた中古物件を厳選し、お客様お一人おひとりにあわせた設計者や施工会社、資金計画をご提案致します。さらに、インテリアやアートまでもワンストップでご紹介可能。理想の暮らしを実現するサポートをいたします。
本物件をはじめ、お探しの物件がおありの方、リノベーションについてご相談したい方、コンサルタントにて承ります。ぜひお問合せくださいませ。
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