時代とともに刻々とその姿を変え、先端のモードやカルチャーに溢れた街に囲まれた港区南麻布5丁目。
なかでもここは、かつては武家屋敷が一帯に構え、宮家とも縁のある有栖川と呼ばれる場所です。
起伏を活かした滝や渓流、池が特徴的で四季折々の自然の表情を楽しめる有栖川宮公園は、都心の公園屈指の規模を誇ります。
広尾駅から有栖川宮公園に沿って坂をのぼると、その頂きに佇むのが「オパス有栖川」です。
【南麻布の高台に佇む、総戸数100戸の集合邸宅】
集合邸宅の名にふさわしく、気配は感じるけれど目には見えない共用エントランス。 また、アプローチには有栖川宮公園の緑と呼応する大小様々に木々が生い茂り、エントランス前の滝からは、水音や鳥の聲がかすかに聞こえてきます。
それらが一体となり、息を呑むようなオパス有栖川の存在感をつくり出しています。
そしていま、ひとつの“アートピース”とも呼べるこの住まいを、つくられた当時の美学や精神を継承しながら、リノベーションによる新たな価値を纏った住まいとしてご提供いたします。
【302号室: わずかに異なる視点であらためて日本を捉えたOEO Studioの感性】
トーマス・リッケとアンマリー・ブエマンが2003年にデンマーク・コペンハーゲンで設立したOEO Studioは、インテリア、家具、プロダクトなどを中心にデザインを手がけています。その活動は世界各国にわたり、日本に関係したプロジェクトも多くあります。
「私たちはずっと日本にインスパイアされています。ものの背景にある自然、歴史、クラフツマンシップ、そしてクオリティやディテール、まさにすべてにおいてです。東京にあるオパス有栖川の一室を、デンマーク人の私たちが日本的な要素も取り入れてデザインするなんて、不思議に思われるかもしれません。しかし私たちは、スカンジナビアと日本の共通性を意識しながら、わずかに異なる視点であらためて日本を捉えてみようと考えました。」
リビングルームは、ダイニングスペースやキッチンと境界のない広々とした空間で、昼間は窓からの自然光に満たされます。無垢材や天然石など自然由来の要素をふんだんに使い、それぞれにスカンジナビアと日本のクラフツマンシップが感じられます。また、大きな存在感のある木のキッチンはこの家のひとつの中心です。コペンハーゲンのキッチン工房、Garde Hvalsøeが制作したもので、デンマークの1950年代のキャビネットを思わせます。
OEO Studioにとって家とは、心のバッテリーをチャージするための大切な場所です。そして「何もしなくていい」ということは、家だけがもつ価値であり、だからその意義は普遍的なものだと言います。一方で、便利なデジタルツールがいつも手元にあり、仕事とプライベートの境界が曖昧になっている現在こそ、何もしないことの価値が見直されるべきではないでしょうか。
OEO Studioが完成させた、オパス有栖川の新しい住まい。長く暮らせば暮らすほど、この家は人生に多くの恵みをもたらしてくれることでしょう。
この物件をお探しの方におすすめの記事
-
R100TOKYOを知る
オパス有栖川 新コンセプトルームの創造性を紐解く
記事を読む -
本質に触れる
Quiddity of Life-北海道旭川・東川で体験する、“本質的な 豊かな暮らし” 第1回「椅子研究家・織田憲嗣さんを訪ねて」
記事を読む -
本質に触れる
Quiddity of Life-北海道旭川・東川で体験する、“本質的な豊かな暮らし” 第2回「旭川家具の“今”を訪ねて」
記事を読む -
本質に触れる
Quiddity of Life-北海道旭川・東川で体験する、“本質的な豊かな暮らし” 第3回「大雪山麓で“森と生きる”つくり手を訪ねて」
記事を読む