過激な表現で注目を集めるロンドン出身の兄弟ユニット。
第14回の今回紹介するのは、チャップマン・ブラザーズのクリスマスジオラマです。彼らはロンドン出身のディノス・チャップマンとジェイク・チャップマンの兄弟で、アーティストユニットとして活躍しています。
キム・ジョーンズがルイ・ヴィトンのメンズアーティスティック・ディレクターに就任した最初のシーズン、2013-14の秋冬コレクションにおいても彼らとコラボレーションしており、ラグジュアリーブランドとある種グロテスクともいえる世界観のアーティストとの組み合わせが、世界中で大きな話題になりました。当時、ブランド全体のディレクターだったマーク・ジェイコブスも彼らがお気に入りだったようで『GARDEN IN HELL』と名付けられた彼らのキャラクターが散りばめられたフレンチバロック風のフローラルパターンが総柄のパジャマの上下でコレクションのフィナーレに登場したこともありました。
このルイ・ヴィトンとのコラボレーションのシリーズの洋服を僕もいくつか持っていて、今でも時々着ています。何よりぱっと見ルイ・ヴィトンに見えないところが実にポイント高いです。
近年は弟のジェイクが、ゲリラ的に作品をリリース。
弟のジェイク・チャップマンはHeimlich Productionsというウェブサイトを立ち上げて、インスタグラムでも積極的に情報発信しており、シルクスクリーンのプリント作品、Tシャツ、そして今回のジオラマシリーズなど、数々の作品をゲリラ的にリリースしています。
以前にもTシャツを購入したことがありましたが、基本的にディストピア的なふざけたスタンスのものが多く、個人的には実に好みな作風です。
今回購入したのはクリスマスがテーマのマクドナルドのキャラクターをモチーフにしたジオラマ作品です。今月、何度かに渡ってゲリラ的に発売しており常に即完売している様子ですが、僕は2回目の発売のタイミングを狙いました。元々マクドナルドのモチーフは好きなのですが、クリスマスの室礼にこれほどぴったりなものはなかなかないと思い、前日にインスタで告知される発売開始予定の時間にスマホの前でしっかりスタンバイして、早押しクイズのような勢いでオーダーしました。
年がら年中飾りっぱなしにするには少々グロテスクが過ぎる印象の作風ですが、12月のクリスマスシーズン、雪景色の軽井沢の森の雰囲気にはこういうアクセントの相性もいいのではと思い、イギリスからの到着早々、小屋の玄関を入った先のカウンターに飾っています。
みなさまもよいクリスマスをお過ごしください。そしてよいお年をお迎えくださいませ。来年もいい作品との巡り合いに期待して、こつこつとコレクションを増やしていきたいと思います。
Information
Heimlich Productions
▶︎https://heimlich.co.uk/
profile
1981年生まれ、神戸出身。広告代理店、雑誌編集者を経て、Sumallyを設立。スマホ収納サービス『サマリーポケット』も好評を博している。アート以外にも、音楽、食、舞台、などへの興味が強く、週末には何かしらのインプットを求めて各地を飛び回る日々。「ビジネスにおいて最も重要なものは解像度であり、高解像度なインプットこそ、高解像度なアウトプットを生む」ということを信じて人生を過ごす。
サマリーポケット
▶︎https://pocket.sumally.com/