シーン・ウィズ・マテリアル

OEO Studioのシグニチャーデザイン(特徴的なデザイン)である、
COMPELLING MINIMALISM(魅了するミニマリズム)と表現するスタイル。
それは、簡潔でありながら
人の心をつかむストーリー性をそなえています。
その鍵になるのが、
素材に宿っている力と、繊細で精度の高いディテールです。

エントランスのウッドノーツ
woodnotesはフィンランドの会社で、主な素材はフィンランドの荒れた白樺林から開発された紙糸です。清潔感があり耐久性にも優れ、暖かみのある自然な風合いと豊かな質感を持ちます。パターンは非常でミニマルで美的感覚に優れ、日本のテキスタイルを彷彿とさせます。

エントランスのタイル
1947年に愛知県常滑市で創業された「水野製陶園」のタイルを使用しました。OEO Studioのトーマス・リッケが、とある雑誌にて水野製陶園のタイルを見かけ、その美しさに惹かれたことがきっかけです。深みのある藍色と職人の手の感触が、玄関に入った瞬間から上質感やこだわりを感じさせます。
>> 『水野製陶園』インタビュー:現代のセンスと手仕事の意義をふまえて..

エントランスの版築壁
古くからある手法であるものの見られることが少なくなった版築。敷き詰められた土は、日本で何世紀にもわたって使われてきたものであり、インテリアの中へ命を吹き込みます。玄関の背景として、まるで彫刻のようなセンターピースとなり、外のような錯覚をもたらします。そしてそれは、古い工芸品や技術を維持することへの願いにもつながっています。

リビングルームの大谷石
大谷石の素材そのものの質感、わずかに緑がかった石灰質の色、そしてさまざまなパターン…まるでアート作品のような風合いを持っています。メインのリビングルームに2本の柱があるかのように設え、部屋のバランスを整えると同時に、空間をゾーンに分ける役割も果たしています。

Garde Hvalsøeのキッチン
これまでにも数多くの素晴らしいキッチンを手掛けているOEO Studioが、デンマークのキャビネット・キッチンメーカー「 Garde Hvalsøe社 」とタッグを組むことにより、高い機能性と美しさを兼ね備えた、まるでひとつの家具のようなキッチンが実現しました。高品質で耐久性があるだけでなく、時を経て優美に変化するものでなければならない、という精神がこのキッチンに表現されています。
>> 『Garde Hvalsøe』のキッチン事例:ニコライ・バーグマンの箱根のアトリエを訪問。

バスルームの檜
日本の素晴らしい伝統であるヒノキを使用したバスタブ。ヒノキの香りは魔法のようで、感情を揺さぶられると同時に、心身を浄化してくれるでしょう。ピュアでフレッシュで、まるで森の中にいるかのような感覚を覚えます。