アート・オブ・マテリアル

冬 夏

内装や家具に用いた素材の多くは、
古くから良質な建材として愛されてきたものや
優れた職人技術が生きたものだ。
ここでは素材そのものがアートと同じような美しさや
面白さといった価値を発揮している。
今回はそんなインテリアを個性的なアートが彩ることで
完成する上質な空間を体現。
老舗ギャラリーの協力による期間限定の企画で
「インテリアとアートが響き合う空間」を提案する

[床材]
ウォールナット材の浮造り仕上げ
樹木をイメージして木の幹枝と葉の色彩を取り入れたLDKの床材には、高級感のあるウォールナット材をセレクト。浮造り仕上げとすることで暗褐色の美しい木目の魅力を引き立てた。幅広の材を贅沢に使用している。

[壁材+床材]
継ぎ目のないタイル+雪模様のテラゾー
玄関はギャラリーをイメージして作品を引き立てるミニマムで硬質な空間に。壁は各面に合わせてサイズを特注した巨大なタイル貼りとし、床は雪を思わせる白い大理石を混ぜたテラゾー(人工大理石)によりクラッシックな印象を持たせた。

[壁紙]
枝葉を描いたクロス
主寝室のベッドに対面する壁は、アクセントとして樹木の枝葉を立体的に描いた壁紙をセレクト。アルマーニ/カーザによるもので、シルバーやブルーが織り重なることで生まれる繊細な質感が美しい。

[ダイニングテーブル]
ARMANI / CASA
天板のテクスチュアがユニークなARMANI/CASAならではのダイニングテーブル。イタリアの職人の手作業により、淡いモスグリーンのスタッコに型押しレザーのような模様をつけ、表面をアクリルでコーティングしている。

[サイドテーブル]
CASA BUKU
この部屋のためにデザインしたラウンド型のサイドデーブルは、天板にグリーンオニキスを使用。新緑をイメージして選んだ大理石だ。床面には少し白がミックスした黒い大理石を用い、ブラッククロム仕上げの脚で支えている。

[マントルピースコンソール]
CASA BUKU
フォーカルウォールとなる壁面にマントルピースに見立てたコンソールを置き家具としてデザイン。スペイン産の大理石エンペラドールダークのダイナミックな風合いとマントルピースの存在感で空間に中心性を持たせた。